他者性を受けいれよ
ブエノスアイレス、エセイア空港を夜出て今ヒューストンの朝。トランジット中である。昨日はブエノスアイレスの日曜日。間違っても外人が来ないような地元のイタリアンレストランに招かれた。ここは日曜の昼に家族連れでやってきて3時間くらいかけて食事をするコミュニティレストラン。来れば知り合いにも会ってそこら中でハグ大会。築80年くらいの古ーい建物の壁にはタンゴスター、映画スター、サッカースター、の写や風刺画が貼られている。店の片隅で作る生パスタがゆっくりとサーブされる。その間ハウスワインを炭酸入りの水で1:1くらいに割って飲む。ハウスワインは美味しくないので水で割るのだと説明された。もちろんあまり酔わないようにするためもあるし、子供にも飲ませるからだそうだ。
今回のレクチャー、ワークショップ、展覧会はとても学ぶことが多かった。先ずはワークショップの課題が理解されづらかったこと。それは学生のみならず向こうの教員にとってもそうだったこと。そこには遠く離れた地球の裏側の地理的な差が必ずやあること。次に一緒に教えたり、話したり、展覧会をしたYOSHIとの間に了解し合える多くのこと(そこには同じ系譜の下で学んだ共同性がある)がある一方で差もあること。そんなことはあたりまえのことで行く前から分かっていることだが2週間2人で生活をする中でその重なることとそうでないことが正確に明確になるのだと思う。
月並みなことばではあるが、人間を成長させるのは他者性であり、他者性を受け取るためにはそれなりの努力がいると言うことを改めて感じた。
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