素直に生きよ
4年生前期の製図課題が終わってとある学生と話をした。就職の内定を3つもらって考え中とのこと。聞いて見るとその3つとは中堅ゼネコン、マンション管理会社、もう一つは忘れてしまった。それで君は何したいのと聞くと設計をしたいという。それで何処行くつもりと聞くと3つの中からマンション管理会社を選ぶという。その理由はユーザーの視点で建築を学べるからという。
うーんこれには唸ってしまった。最もユーザーに近い観点でマンションを学びたければマンションに住んで理事会の理事にでもなればいい。マンションの理事は成り手がいなくて困っているのだから。そこで議論する内容こそがマンション管理会社の仕事である。それ以上でも以下でもない。
ゼネコンも設計で入らないなら現場監督である。そしてもう一社は忘れたが、彼の論理に則れば、もちろんどれもが設計に役立つものである。でもそんな遠回りをして設計にたどり着かなくたっていいのではと溜息がでる。どうして設計したいならストレートに設計事務所を探さないのだろうか?もちろん事務所入ってついていけなくて止めた学生はいる。でも後悔したと言う話はあまり聞かない。逆に設計したくてゼネコンやデベ行って後悔している人間は沢山知っている。
一回の人生、素直に生きた方がいい。
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