別荘はフォルム?
昼から野木の現場。4棟のうち1棟は外壁のモルタルも塗られ、サッシュもはまり、屋根も8割葺けてきた。工期の厳しさを除けばある程度先が見えてきたとも思えたのだが、地元消防から今日厳しい要求が提示されて現場一同大慌てである。どうして消防は最初に図面を見ているにもかかわらず、この時期にこういう無茶な要求を提示することが許されるのだろうか?クライアントはある予算を持って工事契約しているわけである。契約社会の根底を揺るがすような問題だと思う。
夕刻大慌てで大学に戻る。2年生の製図の合評会。課題は別荘。去年より模型や模型写真が上手になった。いまひとつ形が凡庸だがまあそれは良しとしよう。ゲストは元新建築カメラマン小川重雄さん。
別荘と言えば住宅と異なりプランニングの生活臭を一気に消せるものである。僕はそんな別荘らしい平面形の面白さを今日のプレゼンに期待した。一方ゲストの小川さんはちょっと違うことを言う。「別荘とは街中の住宅と違い、引きがあり、他の建物がないのだからフォルムが見えるというのが特徴的なビルディングタイプ」と言う。なるほど余りそんなことを考えたことが無かったが確かにそうである。やはり写真家の見る目はちょっと違う。でもそう言われるとそういう条件下でフォルムの見えない建築を作れればと思わなくもない(もちろんそんなことを考えて作っている学生などいないのだが)。
今回の別荘の課題で、和風好きのために少し冒険して入母屋造りの屋根にしました。レイアウトの文字が手書きで、プリントアウトよりも雑に見えたかもしれないし、他にどのあたりを直せば班の中でも選ばれたのか・・・と落ち込んでます。
次の図書館の課題、頑張ります。
頑張って。レイアウトや文字のきれいさはとても大事ですよ。