電通鬼十則
午前中本間龍『大手広告代理店のすごい舞台裏』アスペクト2012を読んでいた。あの業界の人間たちの働き方は尋常じゃない。電通四代目社長吉田秀雄の鬼十則と言うのがあると言うのを聞いていたが本文を初めて見た。
1、 仕事は自ら創る・・・
2、 仕事とは先手先手と働きかけて行くこと・・・
3、 大きな仕事と取り組め・・・
4、 難しい仕事をねらえ・・・
5、 取り組んだら話すな・・・
6、 周囲をひきずり回せ・・・
7、 計画を持て・・・
8、 自身を持て・・・
9、 頭は常に全回転・・・
10、摩擦を恐れるな・・・
あの業界、手術がんがんやる医者、ブンヤそして設計屋は働きっぱなしという意味でよく似ているけれど、行動指針としては発注業の悲哀を共有する広告屋のそれが近い。鬼十則は僕らの十則と言ってもまあ正しい。
午後、1年ぶりの翻訳勉強会。場所は理科大。交通の便もいいし広いからよい。今回の本は形而下的な話が多く。読んでいてとても楽しい。しかめっ面しないでも読めるのが嬉しい。それでも1時~6時までぶっ通しで読むと頭がふらふらになる。今回はなんとか来年末には出版と行きたいところである。
実は業界では裏十則というものあります。
1)仕事は自ら創るな。みんなでつぶされる。
2)仕事は先手先手と働きかけていくな。疲れるだけだ。
3)大きな仕事と取り組むな。大きな仕事は己に責任ばかりふりかかる。
4)難しい仕事を狙うな。これを成し遂げようとしても誰も助けてくれない。
5)取り組んだらすぐ放せ。馬鹿にされても放せ、火傷をする前に…。
6)周囲を引きずり回すな。引きずっている間に、いつの間にか皆の鼻つまみ者になる。
7)計画を持つな。長期の計画を持つと、怒りと苛立ちと、そして空しい失望と倦怠が生まれる。
8)自信を持つな。自信を持つから君の仕事は煙たがられ嫌がられ、そしてついには誰からも相手にされなくなる。
9)頭は常に全回転。八方に気を配って、一分の真実も語ってはならぬ。ゴマスリとはそのようなものだ。
10)摩擦を恐れよ。摩擦はトラブルの母、減点の肥料だ。でないと君は築地のドンキホーテになる。
それも書いてありました。