ブックデザインの力
夕方ブックデザイナーと編集者を相手に製作中の本の会議を研究室で行う。今まで学生達が作っていたドラフトの数ページをデザイナーがベースデザインとしてリバイスしてきてくれた。
いや不思議なもので今まで文化祭のパンフレットみたいだったものが一気に「売り物」になって現れる。必ずしも「本らしい」デザインが「いい」ことかどうかは別として、「本らしい」というデザインのタッチがあるということが納得される。
もちろんその「らしさ」を作っているのは「レイアウト」なのだがそのルールはさほど厳格なものではない。ただそのルールには二つの原則がある。
一つは僕らが思っているよりはるかに大きく行間をとること。
二つ目はページの上下、あるいは左右にかなりしっかりとスペースをとること。
総じて「余白」である。そんなことはレイアウトの基本と分かっていながら、ついなんでもかんでも入れ込もうとするので読みにくくなる。
それにしても行間をしっかりとれば8ポイントの字がしっかり見えるのにはちょっと驚く。一方SD選書などはあんなに小さな字が実は12ポイントもある。視覚の不思議。
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