児童養護施設の名前は「アリスとテレス」
栃木県野木町で設計していた児童養護施設が竣工して本日関係者の内覧会+オープニングセレモニーがあった。因みにこの施設全体の名前はアリスとテレス。4棟ある建物のそれぞれは、プラトン、アリス、テレス、ソクラテスである。福祉施設というのは大半が補助金で作られるし、地域の人たちの理解も欠かせないのでこういうセレモニーは予想以上に多くの人を呼んで行うものである。ということを前回山梨県の塩山で児童養護施設を設計した時に学んだ。
今回は児童養護施設と特別養護老人ホームを一体で(棟は別々だけれど外部空間は連続して)作ったこともあり、役所にも地元にも関係者が多く100人以上の方が来られていたようである。栃木県知事、県会議員、野木町長、町会議員、教育長、学校関係者、地元の方々など。現在の栃木県知事は日大の理工建築の出身で建物に大変興味を持っていた。また野木町長は芸大の芸術学科出身で美術史をやられていた方。建築にはやはり一言おもちのようであった。
来賓の一人として、我々に児童養護施設のなんたるかを教えてくれた全国児童養護施設会長の加賀美尤祥さんも来られスピーチをされた。昨年塩山でも来賓として挨拶され、その時も思ったが加賀美さんのスピーチは素晴らしい。決して紙を見ること無くそれでいて細かい数字と意見を織り交ぜながら決して人を飽きさせずそれでいて強いメッセージを放つのである。あの話しっぷりは是非見習いたいものである。
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