世界に一つしかない額縁
〇草土舎ホームページより
額縁ばかり作ったり売ったりしている草土舎というお店が小川町にある。とある額縁を作っておらうためにクライアントと訪れた。大正13年創業というからほぼ親父と同じ年である。そこの宣伝文句が気に入った。「さまざまな作品や大きさでも 、世界にひとつしかない額縁をお作りいたします。・・・日本に於ける額縁の歴史の中で、洋の伝統を吸収し、日本古来の美意識を加えて、独特のスタイルを創りました。」額縁とは普通その中身をフレーミングするものであり、一般的にはニュートラルな、作品をひきたたせるものなのだが、このお店はその額縁があたかも作品であるかのごとくの意気込みである。
僕がArchitecture as Frameというコンセプトで建築はフレーム(額縁)でありその中に見えるシーンが重要と言うとそのフレームがあたかもオブジェのようだと批判されたりする。しかしこの草土舎のモットーのようにその額縁が美しい作品になることは十分可能だと思っていたので草土舎の制作コンセプトに我が意を得た。
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