Keep locality in contemporary way!!
大学から戻り自室に入り思わず笑う。部屋が紅葉している。先日中高の同窓生がFBで教えてくれた柴山桂太『静かなる大恐慌』集英社新書2012を読む。世界は現在1930年の大恐慌と同じ状態ある。あの当時のグローバリズムが生み出したバブル崩壊が恐慌を生みそこからの復興の保護政策が戦争を生み出した。現在同様に第二次グローバリズムが起こり、さて世界はこれに対してどのような手段を持ちうるか?ハーバードの経済学者ダニ・ロドリックは『グローバリゼーション・パラドックス』の中で国家は論理的に次の3つの選択肢から二つしか選択できないという。①グローバル化、②国家主権、③民主政治。現在の日本やアメリカのとっている態度は①+②である。この場合TPPに象徴されるように民意が反映されない場合もある。その意味で民主政治が排除される形になる。一方欧州諸国はEUを作り国家主権を抑えているので①と③を選択している。しかしそれがこの欧州経済危機を迎えた。ゆえに、著者の選択は②+③なのである。つまりグローバリズムの抑制である。しかしそれが戦前と同じく国家間のぶつかり合いを生むのは明らかで、それゆえそこで極右かするのではなく、緩やかに国家の立場を尊重しようとするのである。
この意見に僕は賛成である。今時大きな政府という向きもあろうが、小さな政府が生み出した現実を見ざるを得ない。加えて文化的に考えれば、グローバル化からローカルを守るのが今の趨勢。
研究室で国際交流基金の応募のための書類をまとめていたがここでもポイントはKeep locality in contemporary way.であった。、
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