作品を文章化できるまで作らない
朝、家でやっとメールで送られてきた梗概に赤入れてスキャンして送り返す。事務所経由で大学へ。年末に出した人事書類が、、、、年末に上層部の人事が変わり、、、、、5通の人事書類作り直し、、、、とほほ、、、の仕事始め。卒計のエスキスをして自室で雑用メール。
年末買った『fashionista』no.001に目を通す。昨年座談会をしたアンリアレイジの森永邦彦さんのインタビューが巻頭に載っていた。座談会の時はテーマがコムデギャルソンだったのであまりご自分のことは語られなかったのだが、本書ではご自分の製作方法論の一部が開陳されており興味深い。制作の一番最初に彼がやることはアンリアレイジ全スタッフにメールでその服の説明文を送るということだそうだ。決して会って説明するのではなくメールで説明文を送る。そしてその説明文は最終的なプレスリリースになるのだと言う。これはすごいことである。建築の場合最初のコンセプトの文章が最後までそのまま残るということはおそらくとても少ないのではないだろうか?もちろんその核となる一言二言は残るにしても、、、、、、、
そして森永氏は翌日スタッフの理解度を確認する。それはスタッフを試しているというよりかは自分の言葉を鍛えるためのようである。そしてその文章を送った時には既に作り方から、素材から、全体の造形イメージまでだいたいできているのだと言う。そんな簡単にできちゃうの?と思う向きもあるかもしれないが、逆にそこまで言葉ができていないと作らないのだとも考えられる。ファッション界では稀有な言葉を大事にする彼ならではという気がする。
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