ギャル的マネジメントはどこまで有効か?
阿部真大『地方にこもる若者たち』朝日新書2013によれば地方には郊外型の大型ショッピングセンター(イオンモール)があって、ほどほど楽しく、地方独特の面倒くさい人間関係もなく、そしてちょっと外に出ればほのぼのとした地方の良さもあって、だから若者は敢えて都会には出て行かない。と著者は言う。これは著者の膨大なアンケート調査の結果なのでそれを真実ではないなどと言っても仕方ないのだが、それが本当ならやはりこの大型ショッピングセンターって何なんだろう?と思ってしまう。
一方現代の若い男性は敢えて他者と交わりたいとは思わないが、そこに女性が聞き役として介入し全体を統合していく新たな人間の関係の仕方が生まれていると著者は言う。これを著者は「ギャル的マネジメント」と呼んでその昔の「ヤンキー的マネジメント」と対比させている。これはちょっと建設的で元気の出る結果である。そして納得する。というのも信大時代の坂牛研究室はこのギャル的マネジメントで持っていたからである。
しかしこのギャル的マネジメントが有効なのは地方においてのみでは??都会にはギャルもヤンキーもいない。良くも悪しくも。
You must be logged in to post a comment.