女ことばとはどうやって生まれたか?
大阪への往復で中村桃子『女ことばと日本語』岩波新書2012を読む。久しぶりに内容の濃い新書を読んだ。女ことばは古来あるのだが、一体その言葉とは女性が女性らしくありたいから話されていた言葉なのかというとそんなことはない。それは小説の中で女性はこうしゃべるものだと言う固定観念で作られた言葉であり、女性が女性言葉とはこうあるべきと言う規範に対して反抗してできた言葉であり、そして男言葉に対して女性はこうしゃべるべきだと押し付けられた言葉なのである。たとえば○○ってよ!とか○○だわ!とか○○よ!など今では小説に出てきそうな女性特有に聞こえる「てよだわ言葉」はその昔は不良女子の言葉づかいだったのであった。言葉とは乱れた挙句にもできるのである。
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