今年の日展を見ながら思う
今年の日展は先日の朝日の記事の影響で客足が減るかとも思ったが、まあ例年並み。あまり時間が無くて駆け足で見た。久々に伝統的な美術を見た。朝日の記事には少々びっくりもしたけれど、ああいう話は書道以外の洋画、日本画の世界にもおおかれすくなかれあるようだ。そもそも芸術の賞と言うものは審査員という特権階級を作ることにその目的があるともいえる。それによって絶対的な業界秩序ができあがり雲のようなあやふやアートの世界にある価値基準を作るのである。
トップクラスのアーテイストと、はしにも棒にもかからないアーティストは誰が見ても一目瞭然だけれど、その中間のボリュームゾーンの甲乙はつけがたい、それを派閥で人数分けするのはひどい話だが自然の成り行きだったのかもしれない。しかしそういうことでランク付けされるのもたまったものではないから特権階級による審査なんていうものはさっさとやめて、かなり多くの人数(10000人くらい)で投票するといいと思う。一回でも入選した人たちが投票権を持ちその中から10000人を無作為抽出してその年の審査員になるのである。こうなるとかなりの偶然性も入りそして民主的でもある。
夕方ヴァイオリンの恩師山口元男先生の17回忌。懐かしい方々と久々にお会いする。
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