アルゼンチンWSの課題はスラムの社会化
朝一で金町の教室会議。今年最初の入試を前にして準備会議。入試準備が学科長マターと言うのが理科大のシステム。信大の時は入試委員がいたのだが理科大にはない。これが学科長の仕事量を膨大にする。これから年度末にかけて頭が痛い。
午後大学の膨大な資料を自宅に運びそのあと事務所で週末の打ち合わせ資料をチェック。夕方神楽坂で二部の3年生を相手に12月、1月に行うワークショップの説明をする。今年の坂牛班の学生はやる気があってとても頼もしい。理科大に来て初めて感じるガッツのある学生たちである。その後深夜までお施主さんと重要な打ち合わせ。
帰宅後アルゼンチンから来ているワークショップのメールに目を通す。1月に行うワークショップのテーマはブエノスアイレスのスラム街の「スイッチング(変更)」という課題となりそうだ。ラテンアメリカでは有名なブラジルのファベーラだけではなくほとんどの大都市が巨大スラムをかかえる。ある時までスラムのクリアランスを考えていた政府も今ではスラムを生かしつつそれを改善し孤立した貧民街から社会化した居住地とすることを模索している。建築家にとってもそれは大きな課題。その効果がどの程度出ているのかは分からないがとにかく喫緊の課題であることは確かである。日本の学生がそれをどれほど身近に感じられるか分からないけれど、日本では想像を超えたこうした問題に想像を張り巡らすのは建築学徒の素晴らしいトレーニングである。
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