造形教育のコンテンツを議論
来年度の建築造形の演習を担当してくれる西沢徹夫君と製図基礎を担当する中島壮君の3人で打ち合わせをした。この二つの演習は1年生意匠系の重要な基礎演習である。
西沢君が持ってきた演習テーマがとてもいいものだった。それは単に何かを作らせたり描かせて終わりというものではなく(やりっ放しではなく)、何かを作らせたらそのどこが面白くて、魅力的で、どこがつまらなくて、いかさないのかを読み込んで(reading)それを直して再度造形化する。さらにそれを読み込んで(reading)再度造形化するというプロセスを教えようと言うものである。
つまり2年生3年生になってから製図をやり始めた時に学生たちが最もできない「デザインデヴェロップ」の基礎を教えようとするものである。
そのためには例えばプロのデザイン(グラフィックだったり、写真だったり、漫画だったり、プロダクトだったり)を見てそのどこがポイントなのかを示し、あるいは議論し、その視点で自らの造形を作ると言うようなことも一つの方法である。それによって作ることの裏にあるものの見方を同時並行的に学ぶわけである。
これはなかなか画期的な初級造形教育の視点だと思う。4月からが楽しみである。
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