政治はバランス
大下英治『日本共産党の深層』イースト新書2014を読んでみた。深層というからには我々の知らぬ奥深い何かが書いてあるのだろうと思うし、普通こういう風なタイトルなら日本共産党の悪を暴くという調子なのだろうと予想した。しかしその予想は裏切られ殆どこの党の広報誌と思わせるような党の英雄列伝である。
もちろんここに書かれている膨大(と思われる)取材内容が真実ではないとは思わないけれど、これだけが共産党の深層かと言われればそうは思えない。この手のルポはバランスが取れていないと面白くない。
私の実家には小さい時からメジャーな新聞に加え赤旗も届いていており左翼系の思想に拒否反応はない。それどころか未だに自民党(特に右派)には与できないと思っている。そんな志向を持ってはいても政治はバランスだと信じているので左翼礼賛もこれまたどうかと思うわけである。
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