拡張するファッション
林央子『拡張するファッション』ブルースインターアクションズ2011を読んでいたら、たまさか著者がキュレートしている同名の展覧会が水戸芸術館で行われている(ということを佐河君から聞いた)これは見たいと思っているのだが5月18日まで。こういう時に限って土日にしっかり予定が入っているんだよな。やれやれ、、、、
この本は川久保玲、マルタン・マルジェラ以降のファッション界(95年以降と著者は言う)を描く本。同感だが95年パソコンが爆発的に普及して個人のクリエーションの幅が広がったのである。そしてファッションを拡張したのが写真家であった。ウォルフガング・ティルマンス、アンダース・エドストローム、マーク・ボスウィックたち。彼らは伝説の雑誌『purple』で今までにないファッション写真を掲載した。それらはモデルを使わない、ヘアメイクしない、スタジオを使わない、スタイリストを使わないというもの。ここにブレス ,コスミック・ワンダー、スーザン・チンチャオロらの新しい世代のアーティストともファッションデザイナーともつかぬ人間たちが絡んできたと言うことのようである。21世紀に入りファッションは巨大資本に吸収されたビッグメゾンに押されて停滞していると言われる。その中でファッションの殻を破った新たな世代のコンセプトは清々しい。建築も既存の殻を破るべく彼らから学ぶことは多い。
うーん何とか時間を作って水戸芸に行きたい、、、
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