台湾建築視察
始発の中央線で羽田へ。7時の飛行機で台北へ。機中、林央子、高橋瑞木、児島やよい、高橋律子、藪前知子『わたしを変える‘’アートとファッション‘’』パルコ出版2012を読む。その中で林さんは「90年代以降のクリエィティブファッション」という文章を書き何度となく青木淳さんの文章を引用し、「既にそこにあるもの」という概念を多用する。最近僕の中で気になる言葉となりつつある。
台北に10時前に着き10時半頃竹中工務店の方など昨晩から台北に来ているグループと合流。全部で20人を超すグループがバンのタクシー4台に分乗して先ずは台湾大学の竣工したばかりの図書館、講義棟へ向かう。設計は伊東さん。その昔小布施の図書館で提案していたジョンソンワックスのようなキノコ柱による構造である。低コストでここまで作るのはさすが。次は南下して竹中がコンペで取った台湾客家文化センターを視察。30000㎡の大屋根で覆われた下にはめ込まれた二つのホール、図書館、会議室、展示室などのコンプレックスである。ランダムに飛ぶ構造体が圧巻である。そして更に南下して伊東さんの台中オペラハウスの工事現場を見学。あのリゾーム状の空間が現実に出来上がっているのに驚く。現場の藤江さんにそのリゾームの建設プロセスをムービーで見せていただく。鉄板の上に描かれた曲線に沿って組まれた鉄筋を立体的に溶接してその両側をメッシュでふたをしてコンクリートを流し込んで作られている。ホールなので部分的にリゾームは閉じられているものの部分的に現れる連続洞窟空間には今までにない空間を感じる。
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