オランダ自転車文化
少しずつ読んでいたけれどやはり5冊くらい残っている自転車まちづくりの本を端から斜め読み。この手の本は日本語のものは大体読み物かローカルな話題が多い。そもそも日本は自転車後進国だからそんな世界のデーターが蓄積していない。海外のものは、徹底したデーター集積した論文のようなもの。自転車レーンのタイポロジーと技術的アドバイス。そして建築家書いただろうまちづくりもの。そして今読んでいるのはなかなか面白くて社会学的枠組みで自転車文化を語るもの。Steven Fleming Cycle Space-Architecture and Urban Design in the Age of the Bicycle nai010publishers2013 著者はタスマニア大学の建築史の先生。世界諸都市の自転車文化を様々な視点から語る。たとえばオランダに自転車文化根付いたのは町が平らだからとか町がコンパクトだからとか埋め立て地で駐車場を地下に作れないからだというような理由ではないという。それはオランダ改革派の改革精神が根付いているからだと分析する。それは自転車施設の設計にも現れていて、かたやアメリカではかっこいいステーションを作って車利用者を自転車に惹きつけようとするが、オランダではたとえ中央駅の駐輪場でさえこれほど質素なのだと写真を示す。アメリカではリンカーンに乗れれば貴族だけれど、オランダでは自転車で雨の日も移動することがエリートの条件なのだとか、、、、面白いね国民性。
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