緩急自在のすすめ
筑紫哲也がだいぶ前に書いた『スローライフー緩急自在のすすめ』岩波新書2008を読んでみた。今でこそスローライフとかLOHASという言葉は物珍しいものではなくなっているがこの本が出た頃は新しいコンセプトだっただろう。そもそもスローライフの始まりはローマに作られることになったマックに反対したイタリア人が「スローフード」という概念をつくりあげたことに始まるとのこと。そしてスローファッションという概念も生まれ、衣食住の順番で行けばスローアーキテクチャーもあってよさそうだが。
この本のいいなと思うところはファストに対してスローだけがいいと言ってはいないところである。それは副題が示すー緩急自在のすすめに現れている。ファストとスローを使いこなそうというのが趣旨である。重要なのは自分が在ることだと言う。
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