もっと思考の深さを
昨日理科大大学院修士1年生の製図講評会が行われた。先生は日建設計の亀井さん、山下さん。山下さんは日建設備部の環境エンジニアである。前期が構造オリエンテッドなスタジオ、後期は環境オリエンテッドなスタジオである。テーマは飯田橋の駅と駅ビル。プログラムは駅、商業、インキュベーション、レジデンシャルホテル、ユースホステル、オフィスというコンプレックスである。
5つのチームに分かれて5つの案が生まれた、それぞれのチームは異なるコンセプトに基づいて作られていた。水ボイド、環境チューブ、歴史、流れ、緑。学部生に比べると図面がきちんと描かれている、模型もチーム力のせいかそこそこ見られるものだった。また駅ビルという形態的には凡庸になりそうな課題をよくデザインしているなと思えるものが見られたのは立派である。
しかし、もう少し建築をメタに考えられないものかと思う。そういう発想はもう古いという人もいるかもしれない。しかし与えられた課題に素直に解答しているだけではどうも進歩がない、問を疑ってかかる思考の深さが必要だと思う。チームでやることがそれを阻害しているのかもしれないが、大学院ともなればそんな姿勢が必要なのではなかろうか?
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