社会的共通資本
宇沢弘文の『社会的共通資本』岩波新書2000では経済、文化がバランスよく発展するために社会が共有すべき資産を「社会的共通資本」と呼ぶ。それらは農村、都市、教育、医療、金融、環境であり、これらを経済史の中に位置づけている。そうすると何が見えてくるか、現在のネオリベラリズムの中ではすべての分野で儲かるとことが最優先にされるがためにそれらの本来のあるべき姿を逸脱するものあるいはそれ自体の衰退を招くものが出てくるわけでわる。典型的なのは農村、教育、そして都市、医療、環境も同様である。著者に言われるまでもなく、これらの社会的資産は無くなっていいものはひとつもない。世界は冷静にこうした問題を直視しないといけない。
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