サブカルチャーの震源地
以前信大の輪読ゼミで80年代論をやったことがあった、宮沢章夫東京大学「80年代地下文化論」講義2006 白夜書房 / 原宏之バブル文化論―ポスト戦後としての1980年代 2006 慶応大学出版会などを読んで議論した。当時なぜか長野駅前の平安堂には80年代論コーナーがあり、密かにブームだった。その時の宮沢さんの本が面白く、『ニッポン戦後サブカルチャー史』NHK出版会2014を通読。サブカルチャーの始まりは56年のアメリカでありビートニク、ロックンロールそして日本に来て太陽族。サブカルチャーという言葉が日本で最初に使われたのは68年の美術手帖だそうだ。そしてその中心地は時代を追って移動。60~70年代は新宿、70~80年代は原宿、70~90年代は渋谷というのが宮沢の観察である。僕の学生時代は80年代前半だから時代は原宿だったのだろうが通学路だった渋谷によくいたかもしれない。そのころはただ賑やかな町というだけでサブカルチャーに触れていたというような意識は0。たまに原宿や麻布のレッドシューズ辺りに行くとそういうたぐいの人たちがウロウロしていたというのをよく覚えている。
宮沢さんって早稲田で教えていたときやはり先生だったので早稲田出身だと思っていたら多摩美なんだ。
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