ニーマイヤー展
一度は行くのをやめようかと思ったニーマイヤーの展覧会だが、数名の方からぜひ見てきてほしいと言われたので行くことにした。さて行ってみるとなるほでお賛否両論あるのがわかった。私としてはニーマイヤーという巨大な建築家だけに、、、展示がその偉大さを示すには少々、、力不足と言わざるを得ないと感た。
助手のSくんも同感のようなのでこれは僕の極めて主観的な意見というわけでもないだろう。
さてそれはなぜかと考えてみるに、展示されている建物の半分以上を見たことのある僕にとって、ニーマイヤーの建築はブラジルだからできる、コンテクストなどは無視した、驚くようなスケールと空間の大きさなのである。これはおそらく気候も関連していて、寒い地方でこんなことはできない。加えてサンパウロ大学のウゴ先生も言っていたが、ブラジル建築の凄みはとてもつもない構造計算能力で生まれるとんでもない形を滅茶苦茶な施工精度(もちろん悪い)で作り上げるそのギャップにあるというわけである。
つまり構造の緊張感、ブルータルなテクスチャー、そしてアウトスケール。
この三つのどれかでもあの展覧会にあっただろうか?と考えてしまうわけである。
この写真は素敵だったが。
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