二つのナショナリズム
出先から東京駅の丸善に寄る。小一時間、新刊とナショナリズム本を渉猟。ナショナリズムは今二稿を書いているグローバリズムに深く関係しているからである。特に僕が第一次グローバリズムと呼ぶ二十世紀初頭においては帝国主義が国家としてのまとまりを作るために半ば必然的にナショナリズムを招来した。一方、建築を、始めとする文化的モダニズムはインターナショナルなスタイルを生み、世界に広がった。こうした文化的帝国主義に対して、侵略された方はこれも半ば反射的にナショナリズムの殻を被って抵抗したのである。拡大という行為はする方も受ける方もナショナリズムを纏うというのが私の勝手な仮説である。
そんな仮説に対する正解が載っていそうな本があったので早速夕飯をとりながら読み始める。
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