リマのスラム
ラテンアメリカの国でスラムのない国はない。リマも例外ではない。リマのダウンタウンは3種類の場所で構成されている。所謂ダウンタウンと、インディオが多く住むリマックという場所と、黒人の多く住む場所である。そしてその外側には巨大なスラムがありそのスラムを抜けたあたりにPreviがある。スラムはルイスと一緒だからかもしれないが、アルゼンチンやブラジルのそれほど荒廃している感じはないし、それほど密度が上がっていない。その理由はある時期からリマへの人口流入を規制しているからなのだそうだ。ブラジル同様、スラムは都市周辺の丘に張り付く様に形成されている。そしてその丘を登るスラム内専用三輪タクシーがあるがこういう急階段もある。
スラムの建物はアルゼンチンでもんブラジルでもコンクリートとレンガで統一されているので山岳都市のような民家集落の様にも見える。こうなる理由は単に経済性と限られた材料によるのではなく、スラム住民の働いている場所が中流階級の工事現場でありそこでの建築ヴォキャブラリーが滴り落ちてくるからだとルイスは説明していた。
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