三次の模型
天王洲に用事があり建築倉庫に寄ってみた。たくさん模型があって学生は楽しいかもしれないけれど、皆さんの模型がどの設計段階の時にどういう目的で作ったのかが書かれていないのでほとんど僕らには無意味な展示である。でも青木さんの三次市民ホールの大きな模型は興味深かった。本物は雑誌でみているから知っているが、こう言っては失礼だがなんの変哲もない外観である。模型もおそらく実施段階に作られたものだろう大きな模型で実物そっくりである。なんでそれが興味深かったかというと、なるほどプロポ案に模型写真を載せていない理由がなんとなくわかったからである。プロポ案の目玉は平面を上から覗き込むようなパースでその中に人が1000人くらい描かれているものである。もしここに模型写真があったら最優秀にならなかっただろう。賢いプレゼンの作戦勝ちだったことがこの模型をみてよくわかった。それを見るだけでもきた甲斐はあった。
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