Transit Oriented Development
都市のサスティナビリティを真剣に感が始めたのはグアテマラの留学生ルイスと修論のための研究をし始めてからである。彼の提案は東京の都市公共交通だった。日本は開国後の早い時期から鉄道敷設を交通政策の中で重視し、鉄道敷設が都市発展をリードしてきた事をルイスは僕に教えてくれた。これはアジアの新興都市と比べれば(おそらく世界の新興都市のほとんどと比べてもそうなのだが、例外はシンガポールや香港だそうだ)明らかで新興都市のほとんどの場所で移動手段のほとんどは自家用車、オートバイに頼ってきた。それによって大気汚染と交通渋滞がとまらない。年末にカトマンズに行ってそのことを痛感した。ルイスがグアテマラシティの中央に鉄道を通してその主要駅を中心とし、駅周囲に住居施設、商業施設、などを作り駅中心の開発を提案しているのは実は今アジアでも注目されているTOD (Transit Oriented Development)開発手法なのだということを知る。可能であればグアテマラシティとほとんど同じ人口のカトマンズにもそうしたLRT(Light Rail Transit)の提案をしたいのだが、本書では人口100万程度の新興都市にそれだけの財力が確保できるか疑わしくまずはBRT(Bus Rapid Transit)だろうと書かれている。そうなのかもしれない。しかしそれと並行して車、オートバイのcaptive userを公共交通機関に引き戻す政策が必要と思われる。最初はガソリンに税金を多くかけることだろうか?
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