山田健太の新著
6年間サッカーをいっしょにしていた山田健太君の新著があったので読んでみた。飛ばし読みだけれどとても文章がうまいので驚いた。ジャーナリズム論をやるような人だし、今は専修大学の教授だけれどもとは新聞協会で働いていたくらいだから文章を読んだり書いたり批評したりするのは仕事なのだから上手なのは当然ではあるが。
彼はジャーナリズム論を通して権力批判をするわけだがその理屈をきちんと法的に説明してくれるのでありがたい。僕らが直感的に政府に対して腹立てていることの原理を極めて論理的に教えてくれる人である。この『放送法と権力』田畑書店2016は特に安倍内閣の放送の自由への介入に踏み込みそのどこに違法性があるのかを説明してくれる。日本の放送の不甲斐なさは2016年度の国境なき記者団による世界報道自由度ランキングで72位となった事実からも裏付けられている。それが原因か否かわからないが我が家では極力BBC以外のニュースはつけていない。
それにしてもCNNの記者をDon`t be rudeと言い続け、加えて徹底してツィートするトランプの方法は半分許せず、半分報道の自由への反逆として理解する。結局報道とはその自由を担保されるという大原則の上に真摯で信念にささえられ徹底した努力の上に生み出される貴重なプロダクトでなければならない。にもかかわらずその価値がいろいろな場所で蔑ろにされている?
You must be logged in to post a comment.