論点を分かるようにして欲しい
国会でも閣議でも日本の政治において討論というものをみたことがない。あるのは質疑である。政策の是非を、主張をぶつけ合う中で決定するということがないと感じていたら実際ないということがこの本を読んで分かった。議員内閣制の母国イギリス、そしてフランス、アメリカでは国会での発言の中で討論とカウントされるものが二〜四割であるのに対して、日本は1%に満たないのである。これはしかし国会に限らず、大学の会議しかり、会社の会議しかり、根回ししてスムーズにことを運ぶのが美しい姿で、空気を読んで余計なことを言わないのが人から好かれるという日本の悪しき習慣によるのであろう。議員ばかりを責められない。でも少しは改善して討論する中で論点を国民に明らかにするように国会運営の方法を改善したらいかがだろうか?
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