労働者はゴミか?
稲葉剛『貧困の現場から社会を変える』堀内出版2016を読む日本の餓死者数は95年あたりまでは年間20人そこから急激に増え2003年にピークを迎え90人を突破すると記されている。4日に一人餓死者が出たことになる。ちょうどその頃親父が書いた本の序文に隅田川あたりを散歩してはホームレスと話をし、彼らがリストラされた労働者であることが多く、「労働者はゴミか?」と警鐘を鳴らしていた。彼らは一歩間違うと餓死していたことがうかがえる。そしてそれから10年経ち日本は一向に貧困者が減少しているようには見えない。一度落ちた人たちが這い上がるルートが閉ざされているのである。政治の問題でもあるが社会の視線の問題でもある。
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