論理トレーニング
4年生のプレディプロマとして最初に茶室解体という課題を広谷さんとやっている。狙いは、ある既成の建築(論理構造)を換骨奪胎するトレーニングである。卒計は何らかの形で自分らしさを出さねばならないが、そう簡単にオリジナルをつくることはできない。そういう時に有効な方法は優れた論理構造を借りてきて、自分のものにしてしまうことである。さてではどうするのか。例えば内省的に小宇宙を作るという茶室のエッセンスを外向的に世界につなげるという論理の対立構造を作るのである。そしてこれをベタにみせるのか、通奏低音のように響かせるのかは建築力である。もちろんこの力もないと作品にはならない。
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