1時間設計
1時間設計を始めたのは信大で教え始めた時である。なので始めた理由に経験的根拠はなく直感だった。英語を話すのにボキャブラリーの暗記が必須なのだから建築設計も同じで基礎的ボキャブラリーは暗記しておく必要がある。と考え、主要住宅の平面を暗記するのが1時間設計の第一段階である。十年以上疑問を持たずやって来たが、今年坂牛研の設計力はさほど高いわけでもなく1時間設計に意味が無いのではと思うにいたりやめようかと考えた。しかし一方的に止めるのもどうかと思い、学生に聞いてみた。するとやった方がいいのではという意見が多かった。また先日OB会で、あるOBが今の自分があるのは1時間設計と、輪読のおかげだと言っていた。この言葉にも勇気を得て今年度も続けることにした。
今日の院生の1時間設計を見ながら、まあ確かに去年の今頃に比べたら大人と子供の差だし、各自が自分のスケッチのスタイルを身につけているのには驚く。やはり効果は0ではないようである。
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