建築の人間性
BSA_SC_Symposium_Program_CV_Photos EU 日本国際建築シンポジウムが無事開催された。慶応三田キャンパスで3つのシンポジウムを行い私は最初のシンポジウのmoderatorを行った。経済からサスティナビリティを超えるというテーマである。登壇者は竹内昌義さん、ポーランドのブレゼンスキー、ベルギーのライオネル、チェコのオサムさん。竹内さんは築地問題、ブレゼンスキーは古い建物の改修、ライオネルは建物を解体して使えるものを売る会社を作り、オサムはジャーナリストであり新しい建築情報の流通の仕方、について話をした。第二シンポジウムではテクノロジーと環境、環境を知るためのウォーキング、環境を知るコンピューテーション。そして最後のセッションではゲームによって環境の社会性を知るドイツチームの試み、ツバメアーキテクツの社会的建築の作り方などなど。実に話は多岐にわたった。それらの議論はサスティナビリティを超えるヒントを持つものもあればそこにとどまるものもあったと思う。そしてそうしたヒントを「建築」につなげるのは聴衆の想像力の中にあるのだと思う。もちろんそのヒントの一つは「人間性」というキーワードである。
槇さんはKeynoteでこういうdiagramを提示してくださった。僕たちの考えが響き渡っているようでとても嬉しかった。
曰く
「新しい共感の人間主義、そこには明確なテキストや様式はない。
それは人間性への社会的価値を獲得した建築の空間や形態の背後に存在する。
新しい人間主義はソーシャルメディアを通して形成される世界的な共感を通して生まれるものである」
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