社会からズレたところから、次の時代の表現は目を吹く
藤森さんが言っていた(『磯崎新と藤森照信のモダニズム建築談義』p230)戦後の建築を社会に開き開放系をつくった人たちがいてそのあと自閉する連中が登場する。それは磯崎、原、それに安藤、伊東が続く。彼らは都市を拒絶しちゃう。藤森はこういう閉じた人たちが次の時代をつくったし、林のように社会が建築を作るという態度は社会に開いた人たちに重なるけれど、次の時代の表現はそこからは出てこない。さらに追い討ちをかけるようにこういう。「組織事務所とゼネコン設計部は、建築を社会の要請に従って実現するのが仕事ですが、それでは建築の進歩はない。社会からズレたところから、次の時代の表現は目を吹くからです」
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