ルーブル
IMペイが槇文彦との9年前の対談でルーブルが最も愛しい我が子であると言っている。そうだろうと思う。その昔家族3人で配偶者の書道のお弟子さん(フランス人)の実家に一ヶ月くらい滞在していたときに雨の中震えながらルーブルに行った。配偶者は本物を見てだいぶ見直したようだ。3歳の娘はブルブル震えていた。私はそのもっと前に来たことがあったが改めてペイはよくもこんなものをここに作ったものだと驚嘆したのを思い出す。同じことを日本で考えてみれば、皇居前広場に異国の建築家が巨大な地下美術館とその入り口をガラスで作るようなものである。そんなことがおこれば右翼が大声あげて工事を阻止するだろう。いやパリでもそれに近い状況だったようだ。その意味ではミッテランという男はすごい。そしてそれを支えたピアジーニという工事責任者も立派である。賛否両論あるかもしれないが、僕もペイの建物の中であの建物が最も好きである。
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