ラファエロ・モネオとベレン・モネオ
数日前に突然ベレン・モネオから今週日本に行くことになったのでというメールが来た。彼女の父親ラファエロ・モネオが高松宮記念文化賞を受賞したからである。ベレンとは何年前か忘れたがグアテマラに二人とも招待されてレクチャーをしてコンペの審査などを一緒にやった。ベレンの夫のジェフともその時知り合い12月にはジェフが理科大でワークショップをする予定である。彼らは2年前子供と一緒に来日して一緒に東京で建築を見て回った。リーテムも見てもらいとても気に入ってもらった。グアテマラに呼んでもらった時に向こうの大学にいたルイス・フェルナンドはその後僕の研究室に文科省の給費留学生でやってきて修士を卒業してすでに帰国した。
ラファエロ・モネオの建築の話を今日聞いて改めて素晴らしい建築家であると思った。特に自分のスタイルを強く主張するのではなく周囲の状況にいかに融合させるかが彼の真骨頂である。サンセバスチャンのホールはガラスでできていて雑誌で見ていると少々派手だが行ってみるとあの建物があそこにある理由がよく分かる。きっと彼の建物は皆そうなんだと思う。こういう建築家の生き方があるのだなと今日思った。ベレンは今マドリード工科大学の先生をしている。別にテニアではないしアカデミックな世界に身を没入する気はないけれど理科大と交流しようということを今日決めた。まずはアグリーメントを結ぼうと約束。
ベレンはハーバードで学部を出てコロンビアで修士を出ているので私の友達との接点も多い。先週来たチリの建築家であるエンリケ・ウォーカーもよく知っているという。なんと世の中狭いことか。友達の友達は友達というのが世界の建築界である。
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