関西建築
午前中遠藤克彦さんの事務所をたずねる。大阪の美術館のコンペに勝ち。事務所を大阪に引っ越し。シーザペリの隣りに立ち上がるたてよこ60メートル高さ18メートルの黒い箱が浮いている。今時稀有なザ•オブジェクト建築。痛快。見方によっては西洋美術館のようでもある。黒へのこだわりが、遠藤流。淀屋橋で日建の新しいオフィスが二つ目に入る。ダイビルの2メートルのキャンチレバーは川島さんの作と聞く。日生の旧館の後ろの柔らかい新館は大谷の作。性格が出るもんだ。
三ノ宮の積層の家を遠藤さんと訪ねる。大谷さんと奥様に迎えられたその空間ははるかに想像を超えるものだった。二つ階段があり狭いのに回遊できること。PCの隙間が家具を挟みこむスペースであること。階高が下に行くほど小さくなっていること。土地を手に入れてから建物の完成まで7年かけたこと。積層にしたのは敷地が狭く、内側から人力で材料を積み上げられるようにするためだったこと。竣工までのスケッチが800枚くらいあること。まだまだあるが書ききれない。これはもはや建築では無い。新たな空隙の発明である。
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