教師という職業
オリンピックの年に学習指導要項が、変わる。またゆとりか?と怪しい気持ちにもなるが。うわさにいろいろ聞こえて来るものを少し予習してみる。斎藤孝『新しい学力』岩波新書2016を読むとおおよそのことはわかる。自発的な問題解決力を学び生きる力を培うと言うものだ。結構いいこと言っていると思う。その具体的な学び方の標語がよく聞くアクティブラーニングである。
さてここで考える。どうしたらアクティブラーニングが可能か?ICTを活用せよと言う。ディスカッションせよと言う。このどちらも10年前からやっている。更に去年から自分の話す時間を、かなり削り議論に時間を使うようにしている。アクティブラーニング的な教育にかけてはかなり先端を行っていると思っている。偉そうだが、そんな僕が思うアクティブラーニング成功の秘訣は学生数が少ないことと教師の予習と振る舞いである。学生のモーチベーションを上げるにはそれなりの努力と工夫が必要なのである。それはもはや学者としての能力とはあまり関係ない。
しかし、とふと思う。暗記教育に意味が無くて生きる力の方が大事なのか?と問われたら、ノーと言うだろう。両方大事。暗記受験勉強おおいに結構。大学に入ってからでは大変だ。高校時代に覚えられることは全部覚えた方がいい。単語、漢字、年号、定理、公理。それでアクティブになれるよう教師は工夫せよ。教師は本当に大変な仕事である。厳しく選び厚くもてなすべきである。
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