ミレニアルな人たち
仲暁子『ミレニアル起業家の新モノづくり論』光文社新書2017の著者は現在33歳ミレニアル世代(2000年以降に成人した世代)である。彼女は学生時代から起業しビジネスSNSを開発している。そんな彼女の主張は1)ミレ二アル世代はもはやそれ以前の世代と考え方が根本的に異なる。合理的でマイウエィであること。そしてその世代がこれからのビジネスターゲットである。ゆえに2)新しいモノづくりはそうしたマイウエィの人々のなかにトライブ(共通の価値観をもった人の集まり)を見つけ出し、その感性をくすぐる物語を作ってあげることだという。この考え方はおそらく公共性の高い建築においてもある程度重要なモノづくりのクライテリアだろうと感じている。つまり独りよがりはダメだし、一方で単に最大公約数でもダメだということである。なんらかのトライブを見つけ共感できることを感じる必要があるということだ。槇さんがいう共感出来るヒューマニズムということも同じことなのだと思う。
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