自我を捨ててほどほどを徹底的に
グラフィックデザイナー佐藤卓の著書『塑する思考』新潮社2017で著者はデザイナーのあるべき姿が塑でなければいけないと言う。物質の変形特性に塑性と柔軟性があり塑性は変形するとそれが永遠にその変形した形になる性質、柔軟性は変形してももとに戻る性質である。グラフィックデザイナーはコスト、クライアント要望、素材、などなど毎回異なる条件に対して、自我を捨てて自らを塑にして変形させよという。しかし自我を捨てても個性は無くならないという。またそうした無私の心は彼のほどほどにという精神にも現れる。行き過ぎない一歩手前を徹底して追い込むことがいいものを生むという。建築はかなりグラフィックデザインに似ている。
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