日比谷ダイビルのエントランスホールと前庭
bikearch33 1986年に日建に入社したわたしの最初の仕事は渡辺節事務所で村野藤吾が担当した日比谷ダイビルを解体して新しいビルを建てる計画の前庭と前庭に出っ張るエントランスホールの設計だった。本体のビルはすでにN主管が担当し設計は進んでおり総合設計制度で容積割増をもらうための公開空地の設計が残っていたのである。村野の古いビルはセンターコアのスクラッチタイル外壁に動物面、鬼面がついており、それらを保存してビルの様々な場所に配置するよう上司(小倉善明さん)に言われていた。そのころは小倉さん以外に加藤隆久さんもアドバイザーで二人がわたしの怖い上司だった。スケッチの書き方を叩き込まれた。平立断パース4つセットでやっと打ち合わせをしてもらえた。それもトレペにちょろなんていうスケッチはだめで全てA1で青焼きしたものでなければだめ。その上が真っ黒になるくらい書き込まれそれを常に二つ折りにして背ばり糊付けしてそれが設計終わるころに4センチくらいになっていた。エントランスホールのガラスブロックは加藤さんのちょろっとしたスケッチ(2センチ角くらいの)をわたしが図面化した。林さんが割れるからダメだと言っていたのを、外装の横田さんが大丈夫ですよと言ってくれて実現した。大変だった。
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