『批評についてー芸術批評の哲学』
ノエル・キャロル森功次訳『批評についてー芸術批評の哲学』2017(2009)は批評は解釈ではなく理由に基づいた価値づけであるという。そしてその価値とは記述、分類、文脈づけ、解明、解釈、分析を根拠として行われるという。さらにそれらの分析から批評者は作者の意図をくみとり、その意図がどれほど達成されたかその成功価値(sucess value)を評価するのだという。これはアーサーダントーなど価値づけを否定する批評家とは真逆の立場である。僕は少し前までダントー派だったが最近キャロル派に変わった。また価値づけを意図の読み込みとその達成度に求めることにも賛成である。逆に言うと自分の設計にも意図とその達成という言われれば普通のことだが最近その重要性を再認識している。だから今年の卒計、修士設計についてもそういう視点で価値づけを行おうと思っている 。
You must be logged in to post a comment.