健康格差
NHKスペシャル取材班『健康格差—あなたの寿命は社会が決める』講談社現代新書2017によると健康格差は所得、雇用形態、地域、家族構成で変わるという。しかしなんと言っても大きいのはお金である。戦後日本人の平均寿命は約50。それが半世紀強で30以上増えた。またそれに伴い医療費は0.2兆から40兆近くまで増加している。健康格差が物語ることは私たちの寿命が金のかかる医療に支えられているということである。こうなると感ずることは、医療革命が起き、医療費が爆発的に安価になる可能性があるか?というスタディの必要性。あるいは、われわれは社会が保持しきれない医療を抱えてまでして延命する必要があるのか?という疑問。しかしいずれにしても、金がないものは短命で良いという理屈はありえない。
You must be logged in to post a comment.