吉阪隆正 私が物心ついて建築を志すころ4つ年上の兄は早稲田大学の機械に通っていた。政経に行きたかったのに親父の強権で理工に行かされたせいか理工は嫌いだし、建物も嫌っていた。しかし建築の先生のなかにもいつもジャンパー着た面白そうな先生もいるよと言っていた。吉阪の評判は学科を超えて伝播していた様だ。その吉阪の代表作のひとつアテネフランセは1963年竣工。50年前にコンクリートをピンクに塗る建築家はバラガンくらいだっただろう(バラガン邸は1948年)。
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