ミニマル
先日の忘年会で武田光史さんから聞いた。あのミニマリスト倉俣は篠原が正方形に一本の線を引いて建築を作った(白の家)ことに驚愕し、それ以来篠原を崇拝していたのだと。よくよく考えると確かにそうだ(一本の線だ)。一体どうしてそういう発想にいたるのかを考えるとき篠原が博士論文で結論付けた日本空間の「分割」に思いがいたる。つまり篠原は建築以前に学んだ数学(幾何学)をベースにおいて、伝統的手法(分割)を用いて伝統から抜け出ることを画策したのである。数学と伝統がモダニズムに至るこのプロセスがスリリングである(写真は多木浩二さんの撮影した白の家)。
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