project of autonomy
Pier Vittorio Aureli のTHE PROJECT OF AUTONOMY Politics and Architecture within and against Capitalism(Princeton University Press 2003)に目を通した。比較的わかりやすい英語で表層だけさらりと読んでみると、これは建築の自律性を書いた本ではなくて60年代の資本主義への労働者の抵抗運動(どうもこれがprojeto of autonomyと呼ばれるもの)にロッシやロジャースという当時のヴェニスの建築家、理論家が同調したという話である。しかしこの同調は労働者の自律をサポートして資本主義に反旗をひるがえすだけではなくそれを利用もしている。タイトルに現れているようにそれはagainst であり withinである。
しかしロジャース(BBPRのリーダーでありカサベラの編集長)とロッシでは作るものが真逆である。ロジャースは都市との対話(他律)に重きを置き、ロッシは建築のザッハリッヒ(自律)に重きを置いている。建築の理論と社会の理論の間にどのような論理的な整合性が作られていたのだろうか?
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