広瀬鎌二
広瀬鎌二の1959年の作品上小沢邸は白金台と五反田の間の比較的広い道路に面したゆったりとした土地に建っている。なぜだかこの辺りだけ都心とは思えない広がりがある。ゆったりとした庭が道路からよく見えるのは樹木が少なく塀が低いからだろう。その塀がH鋼とコンクリートブロックでシャープにデザインされている。建物はコンクリートブロックの壁の上にRCスラブが逆梁で載っている。林昌二邸の1期の(1955)作りを思い出す。しかし庭は豊かな自然を見るようには作られていない。言えば枯山水である。ミニマルな広瀬の真骨頂である。
この上小沢邸は現在レストランとして使用されていている。一度食べに来てみたいものである。
You must be logged in to post a comment.