1984年以降 伊東豊雄さん、坂本一成さんが多木浩二の『生きられた家』に強く刺激され新たなステップを踏み出したのが1984年である。坂本さんはプロジェクトKO、伊東さんはシルバーハットを作られた。住宅から家へ、空間から場所へ志向を変化させた。空から降ってきた布が場所を覆うというような考え方を同時に行っていた。その頃伊東さんが作ったオフィスビルが神田Mビル(1987)である。屋根が三角形で構成する多面体でできており、それが立面にも落ちてきているように見える。時代のデザインを感じる。
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