小堀さんのオフィスビル
神田須田町に化粧品の会社ハーバーの本社研究所がある設計は小堀哲夫さん(2011)。200平米ちょっとの敷地に9階建ての細いプロポーションなので異彩を放つ。オフィスビルの外装は、カーテンウォールかぽつ窓か連窓しかなく、連窓になると、窓と壁のプロポーション、壁の材料を決めるしかやることはない。プロポーションは窓比率が小さいほど締まって見える。この建物は1対2くらいだろうか?横連窓の元祖日建ではおそらく新宿グリーンタワーの窓が最も細い。小堀さんのこのデザインはそこまで追い込んではなく自然に見える。壁の素材と色が変わっていて聞くと、湿式外断熱だそうでモルタルのような柔らかさがある。ロサンゼルスあたりにありそうな色と肌理である。日本ではとても新鮮である。
You must be logged in to post a comment.