ひとり空間論
南後由和さんの『ひとり空間の都市論』は「みんな」「つながり」「コミュニティ」に負けず劣らず都市の「ひとり」の重要さを喚起しているが僕もずっとそう考えてきたし槇さんや、吉本隆明もそう言っている。吉本曰く「人は外で人とコミュニケートして『意味』を作り、ひとり内省して『価値』を作る」(吉本隆明『ひきこもれーひとりの時間をもつということ』大和書房2006)。何か新しいアイデアを生み出すときはひとりで考えるときである。朝起きたとき、風呂に入っているとき、散歩をしているとき、そしてひとり考えるときである。人と話しても、ラジオを聞いても、本を読んでも、それはインプットであってアウトプットはできないものである。
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